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カオハガン紀行(2)・涼しげな海上レストラン


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オランゴ島の椰子の林を右手に見て、茫洋と霞む水平線へ向かって延々と進む。1時間も経った頃、まだ昼には早かったが、「干潮なので島に近づき難いし、向こうへ行っても碌なレストランは無いから」とかの理由で、途中の海上レストランで、早い昼飯を摂ることになった。ドイツ人女性ジャーナリスト、ミルダ・ドリューケの書いた「海の漂泊民族 バジャウ」(畔上 司訳、草思社、2003)に出てくる、陸に上がったスールー海の漂泊民バジャウ人の海上小屋のように、浅い海に杭を打ち屋根をつけた、涼しそうなレストランだ。いよいよ天国の近くに来たのかと感じる。

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この辺りは、崎山氏によると、魚の宝庫だそうだ。日本の魚屋で見かける魚は全ているという。もっとも寒流系の魚はいないだろうと思うが、、。ただし外洋で獲れる魚は商品で島民の口には入らないそうだ。干潮時に珊瑚礁の内側の浅瀬には、「ゴンズイ、タコ、ウニ、小さな蟹、貝、ウナギモドキ・・・1時間も歩くと小さなバケツ一杯となる、、」(崎山克彦「何も無くて豊かな島」新潮社、1995)ほど、魚が取れるので、それを食料としているという。マクタン島から毎週通ってくる小学校の女教師は、この状態を貧困の極みと見て、「涙なくしては見られない」と言っているそうだが(前掲書)、崎山氏はこれこそ「天国の生活」と見ているようだ。

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