タグ別アーカイブ: Air plane

サマール紀行(11) 東サマールの飛行場


href=”https://silvershieldjapan.files.wordpress.com/2014/01/cimg2187.jpg”>?????????????????????????????
ボロンガンには空港は無いと言ったが、実際には、「定期航空便」が無いだけで、飛行場は東サマールに、実は2か所もある。しかし、いずれも軽飛行機程度なら、離着陸が可能であろうと言う程度のものだが、かって飛行機が着陸したことはある。
1か所目はボロンガン空港である。2008年9月1日に、新しく選出された東サマール州知事ベン・P・エヴァルドーネ(Evardone)氏がマニラから飛行機で、関係者を引き連れ着任したという。「歴史的快挙」と新聞記事にもなった”処女航空機乗り入れ”を敢行したが、飛行機が飛んで来たのは、それ一回きりで、期待された定期便は、結局、開設されなかったという。
?????????????????????????????
飛行場には勿論、滑走路(Runway)もあり、セスナ機あたりなら、簡単に離着陸可能であろうが、航空標識のようなものは何も無い。空港敷地内に見られる唯一の建造物はブロック造りと思われる平屋建ての小家屋で、その前で牛が1頭草を食んでいたところを見ると、管理人として牛が住んでいるのではないかと思われる代物だ。
?????????????????????????????<a
?????????????????????????????
さらに、滑走路を横切って、Punta Mariaと呼ばれるバランガイ(集落)へ続く道が延びており、その先にビーチもある。実際に飛行機が飛ぶようなことになれば、地下道を作るか、離着陸時に使用する”遮断機”を作る必要がある。
?????????????????????????????

下の写真は、飛行場の滑走路を超えたところにある集落、バランガイ・プンタマリアと、その先にあるビーチ(ヒランガガン・ビーチ)である。

スライドショーには JavaScript が必要です。

もうひとつは、東サマール南端のギーワン(Guiuan)にある飛行場である、ここは昨年の大台風ヨランダ(英名、ハイヤン)で甚大な被害を受けたところであるが、ボロンガンの牛小屋よりは、大きな建物のほか、人間の管理人もおり、標識灯などもある。かってアロヨ大統領が大統領専用機で着陸したと言う。しかし、同州全体から見ると、場所的に南に偏り過ぎている。
?????????????????????????????

?????????????????????????????
いづれの飛行場も緊急時には使用できるが、大型旅客機には適していない。定期便が通うようになれば、リョレンテの価値も上昇しようが、そのためには東サマール州の産業や観光の振興が必要である。

画像

クラーク経済特区の将来性(1)


今日は、日本から来た客人がクラーク経済特区を見学したいという。フィリピン在住のロングステイヤー多聞氏にとっては、もう何回もそこへ行って、すっかり飽き飽きしているのだが、日本人は何か大きな工業地帯でもあるのかと、勘違いしているようだ。めぼしいものは、米軍の残した3,200mの2本の滑走路だ。これは国際空港(International Airport, IA)となっており、ディオスダド・マカパガル大統領(アロヨ大統領の父親)の名を取ってDMIAという。従って入管事務所もあるが、飛んできている飛行機は少ない。機体の上部に翼とエンジンのついた、時々墜落するので有名な( http://tadashi.blog.so-net.ne.jp/2007-03-13-2 )、カナダ製のボンバルディア機が多い。マニラ空港は拡張の余地がないと言うので、将来はこちらがハブ空港となるというが、それには4,000m級の滑走路の建設が必要だ。しかし、地図で見ると現在の滑走路は、両端が高速道路で挟まれているので、この位置で滑走路を800m以上延長するのは無理なようだ。ターミナルビルの建設用地も足りない。北側にはスペースがあるが、高速道路と川(Sacobia River)に挟まれており、適地ではない。南側は高速道路に突き当たっており、その向こうは街区なので拡張不能だ。結局、現在地をセスナ機など、自家用の小型機専用の飛行場として残し、川を超えた北方の空白地に、新しく空港を建設する必要がある。中途半端な資金じゃ出来ないだろうが、日本軍占領時には、「クラーク北」「クラーク中」「クラーク南」「クラークフィールド」「マバラカット」「マルコット」「バンバン」など複数の飛行場があったというから、用地には事欠かないであろう。

CIMG5127

CIMG5128

CIMG5129

CIMG5130

CIMG5131

CIMG5132

CIMG5133

CIMG5134

CIMG5136

CIMG5137